せどりが気持ち悪いと言われる3つの理由|嫌悪感の本質は?

せどりが気持ち悪いと言われる3つの理由|嫌悪感の本質は?
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せどりに対してネガティブなイメージを持っている人たちがいるのは事実です。とはいえ、「気持ち悪い」という嫌悪感を示すのは心なしか過剰な反応であるような気がします。そこには、一体、どのような理由があるのでしょうか?

この記事では、せどりが気持ち悪いと言われる3つの理由について解説しています。嫌悪感を考察することによって、せどりや転売を取り巻く否定的な心象の背景には、「人間の価値観」が大きく影響していることがわかります。物販業界に携わる人たちは参考にしてみてください。

本記事を読んで得られること

  • せどりが気持ち悪いと言われる理由を本質的に学ぶことができる。
目次

せどりが気持ち悪いと言われる3つの理由

さて、「せどりが気持ち悪い」と言われるのは、どうしてなのでしょうか?

これに関しては、大きく3つの理由があると考えられます。

せどりが気持ち悪いと言われる3つの理由

  • 理由1 物販コミュニティが宗教化している。
  • 理由2 派手な生活を見せびらかしている。
  • 理由3 「絶対」や「必ず」と安易に言う人が多い。

ここでは、それぞれの原因について説明していきます。

理由1 物販コミュニティが宗教化している

第1に、物販コミュニティが宗教化していることに対して「気持ち悪さ」を感じている人たちがいると考えられます。

せどりを実践している人たちのなかには、物販コミュニティの講師に心酔している方もいるようです。その理由として、彼らは商売のやり方だけではなく、マインドと称して生き方に関するレクチャーを提供していることが挙げられます。

おそらく、物販コミュニティに所属している人たちは少なからず「人生を変えたい」と思っているはずなので、成功者の話を聞いて希望を見出す可能性があります。その結果、物販コミュニティが人生について学ぶ宗教的な居場所になり、メンバー間の心理的なつながりも強固になっていくと考えられます。なかには、周囲にいる人たちを勧誘してくることもあるでしょう。

しかし、現代の日本社会では「宗教アレルギー」が蔓延しています。科学が発展してきた今日において、物事の道理を弁えることなく、盲目的に何かを信じて団結する姿を不気味なことのように捉えてしまいがちです。すなわち、客観的に見たときに「洗脳されている」といったネガティブな印象を抱かれるわけです。

とはいえ、マインドについて語ることや学ぶことは自由です。有名人がYouTubeで生き方に関するコンテンツを提供することと本質的には同じです。その意味では、嫌悪感の対象は物販コミュニティではなく、何でも鵜呑みにしてしまう姿勢や特定の個人を盲目的に信奉する雰囲気にあると言ってよいでしょう。

理由2 派手な生活を見せびらかしている

第2に、せどりを実践している人たちが派手な生活を見せびらかしていることに対して「気持ち悪い」と言われている可能性があります。実際に、タワーマンションに住んでいたり、ヴィトンやグッチなどのブランド品を購入している様子を投稿している物販従事者はたくさんいます。

そのなかには、マーケティングの一環としてやっている人たちもいますが、「成功者として他人に認められたい」という自己承認欲求が露わになっている場合もあるでしょう。

もちろん、だれだって他人から良い評価を受けるのは嬉しいことに違いありません。しかし、自分を認めてもらうために他人を利用するエゴイズムを快く受け取れる人は少ないのではないでしょうか。

むしろ、自己顕示欲が強すぎる人間に対しては、嫌悪感を持つ方のほうが圧倒的に多いはずです。要するに、「私ってすごいでしょ!」という自己アピールを見聞きするほど時間を無駄にする行為もなければ、痛いものもないわけです。

理由3 「絶対」や「必ず」を安易に使っている

第3に、「絶対」や「必ず」という言葉を安易に使っていることが胡散臭いといった理由があると思います。

一部のせどり業者は物販に興味のある人たちを対象に情報商材を提供しています。そのなかには、再現性を伴わない悪質なプログラムであるにもかかわらず、「絶対稼げる」と謳っているケースが多々、見受けられます。

実際に、独立行政法人「国民生活センター」のHPでは、次のようなことが記載されています。

全国の消費生活センター等には、「1日数分の作業で月に数百万円を稼ぐ」「○万円が○億円になる投資法」といったお金儲けのノウハウと称して、インターネット等で取引される情報である情報商材(注1) に関連する相談が増加しています。PIO-NET(注2)には、2017年度の相談件数は6,593件と2013年度に比べ7倍超となり、2018年度も増加ペースが続いています。

相談事例をみると、「高額収入を得る方法を教えると強調された広告等を見て連絡をしたところ、高額な契約をすれば副業や投資等で儲けることができるノウハウを教えると勧誘されたが、実際は説明と異なり儲からない」等という苦情が寄せられています。

独立行政法人国民生活センターHP『簡単に高額収入を得られるという副業や投資の儲け話に注意!-インターネット等で取引される情報商材のトラブルが急増-』から引用(最終確認日:2021年10月31日)

そもそも、だれもが簡単に実践できる商売なんて存在しません。それにもかかわらず、「1日2時間で100万円を必ず稼げる」ということ自体が怪しいと疑うべきでしょう。

このような情報から一定の距離を取っている人たちから見れば、得体の知れない詐欺行為をはたらく連中として気持ち悪がられてしまうのは十分に肯けることなのではないでしょうか。

せどりが気持ち悪いわけではない

しかしながら、冷静に考えると、せどりそれ自体が気持ち悪いわけではありません

せどりは商品の価格差を利用した単なるビジネスです。例えば、インドで売られているカレーのスパイスを安く仕入れて、日本で高く売るような商売の仕組みに対して拒絶反応を示す人たちはほとんどいないと思われます。

だからこそ、「せどり=気持ち悪い」という構図が成立しているのは、その業界に携わる一部の人たちが積み上げてきた価値観、雰囲気、文化に対する嫌悪感が全体としてのイメージを形成してきたからだと言えます。

その意味では、純粋にビジネスとして「せどり」のあり方を追求している事業者は迷惑しているような気がします。改めて、「せどりとは何か?」という意味を踏まえたうえで、その良し悪しを冷静に分析する必要があるのかもしれません。

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