怪しい物販スクールに共通する5つの特徴を解説【初心者注意】

怪しい物販スクールに共通する5つの特徴を解説【初心者注意】
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みなさんのなかには、脱サラを夢見て物販事業を始めようと考えている人たちもいると思います。なかには、ノウハウを学ぶために「物販スクール」の入塾を検討している方もいるかもしれません。

しかし、その本質を見極める力がなければ、お金を捨てるようなことになりかねません。実際に、「1日2時間で100万円」を稼げるといった広告を信じて、高い入会料を支払って物販スクールに所属したものの、全くうまくいかなかったという話はよく耳にします。

この記事では、怪しい物販スクールに共通する5つの特徴について考察しています。物販を始めようとしている人たちは参考にしてみてください。騙されていけません。この世には、楽して稼げるようなビジネスは存在しないと思ったほうが身のためです。

本記事を読んで得られること

  • 怪しい物販スクールの特徴がわかる。
  • 騙されてお金を無駄にするリスクが減るかもしれない。
  • ビジネスの現実について考えるきっかけになる。
目次

怪しい物販スクールに共通する5つの特徴を解説

さて、数ある物販スクールのなかでも、入塾すべきではない怪しいものにはどのような特徴があるのでしょうか?

一概には言えませんが、これに関しては次に挙げる5つの特徴があると言ってよいでしょう。

怪しい物販スクールに共通する5つの特徴

  • 特徴1 ネットワークビジネス化している。
  • 特徴2 物販事業のリスクを語らない。
  • 特徴3 だれにもできるような言い回しで広告宣伝している。
  • 特徴4 精神論をふりまわしている。
  • 特徴5 事業者の情報が公開されていない。

ここでは、それぞれの項目について説明していきます。

特徴1 ネットワークビジネス化している

第1に、ネットワークビジネス化している物販事業には用心したほうがよいと考えられます。

物販スクールのなかには、友人を入会させたらインセンティブとして紹介料を支払う仕組みを使っているところもあります。運営側からすれば、顧客が増えるだけ儲かるので商売の戦略としてはわかりやすい手法です。物販に費やすための資金稼ぎとして便利な制度であると考える人たちもいるでしょう。

けれども、人間関係をお金に変えることを推奨する人たちは、それが一歩間違えれば「孤立」の引き金になることを教えてくれるわけではありません。無論、保険の営業なども含めてネットワークビジネスは無数に存在します。そのすべてが悪いものと決めつけることはできないでしょう。

しかしながら、他人を手段として利用する行為に拒否感や嫌悪感を抱く人たちはたくさんいます。もし、友達があなたとの貴重な時間を過ごすのが目的ではなく、金銭を得ることが目的で飲み会に誘われたとしたら、嬉しいでしょうか。

その答えはいうまでもありません。目的のために手段を選ばずに他人を利用するような行為を続けていれば、最終的には「一人ぼっち」になってしまうでしょう。そのようなリスクを奨励するのは健全なスクールとは言えないような気がします。

特徴2 物販事業のリスクを語らない

第2に、物販事業のリスクについて語らないスクールはやめたほうがよいでしょう。

もちろん、スクールが会員から成り立つビジネスモデルである以上、「物販事業で儲けるのは現実的には難しい」と言ってしまうと人が集まらなくなってしまうため、運営者が積極的にリスクを語ることはほとんどないのかもしれません。

しかし、どのようなビジネスでも必ず何かしらのリスクがあります。それにもかかわらず、物事の良い面だけを説明するのは誠実なコンテンツを提供しているサービスとは言えません。むしろ、「物販で楽して稼ぐ」という看板の情報商材を売って儲けているだけの可能性も否定できないので注意したほうがよいでしょう。

現実的な話をすれば、小銭を稼ぐならまだしも、継続的な事業として物販を成立させるのは決して簡単なことではありません。これに関しては、こちらの記事をご覧ください。

特徴3 だれにもできるような言い回しで広告宣伝している

第3に、だれにでもできるような言い回しで広告宣伝している物販スクールは信用できない可能性が高いと言えます。

先述のとおり、物販事業で収益を上げ続けるのは至難の業です。ビジネスモデルとしては安く仕入れて高く売るというシンプルな構造ですが、いざ実行しようとすれば、試行錯誤の連続です。

例えば、だれもが同じようなamazonやアリババなどのECを使った手法で仕入れを行うとすれば、販売価格は自ずから均衡しやすくなります。消費者からすれば、できるだけ安い価格で商品を手にしたいわけですから、最安値の商品を選ぶはずです。それに準じて、物販事業者も商品の価格をどんどん引き下げていくわけですが、そこには限界があります。

すなわち、ライバルが増えれば増えるだけ、価格競争に巻き込まれて商品が簡単に売れなくなるといった状況が発生するわけです。加えて、消費者のなかには購入した商品を返品する人たちもいます。その結果、在庫を抱えてしまえば、大きな損失を被ることになるでしょう。

物販事業は構造こそシンプルですが、だれにでも簡単にできるというわけでないので気をつけてください。

特徴4 偏った仕事観をふりまわしている

第4に、偏った仕事観をふりまわしている物販スクールには注意してください

特に、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』を引用しながら、「サラリーマン=搾取される側」として「君はいつまでも、安い賃金で働かされて満足なのか?」と煽ってくる人たちとの距離感については冷静に考えたほうがよいでしょう。

たしかに、労働者よりも経営者、経営者よりもビジネスオーナーや投資家のほうがお金持ちが多いのは事実です。けれども、そのなかには、大損害を被って人生を棒に振っている人たちもたくさんいることを忘れてはいけません。

また、サラリーマンを「時間とお金を搾取される側」と断じてしまうのは、社会のために全力で働いている人たちのことを無碍にする偏見ではないでしょうか。もちろん、本来的に得られるべき権利を不当に侵害されている場合は法律に基づいて適切な手続きを経て事業主を訴えるべきですが、企業で働くことが搾取構造に参加することではありません。

そのような「決めつけ」を鵜呑みにしてしまうと、世間の大半が「サラリーマン」である現実を見失って、周囲の人たちとの軋轢が生まれやすくなってしまうでしょう。むしろ、この価値観は物販スクールへの帰属意識を高める戦略である可能性も高いのではないでしょうか。

特徴5 事業者の情報が公開されていない

第5に、事業者の具体的な情報が公開されていない物販スクールは怪しいので気をつけてください。

特に、名前や住所はFacebookやTwitterなどのSNSやGoogle Mapで存在の有無を確かめておきましょう。悪徳業者の場合は、偽名や適当な場所を住所として公開しているところも少なくありません。

騙されないように自分で調べられる範囲を徹底的にチェックすることを心がけてください。

消費者センターで問題になっている

なお、物販スクールのなかには消費者センターで問題になっているところもあります。実際に、独立行政法人国民生活センターの公式HPでは、次のような情報が公開されています。

 インターネット通販等で仕入れた商品をフリマサイト等で販売する「転売ビジネス」に関する相談が全国の消費生活センター等で増加しています。

 相談事例をみると消費者が副業やお小遣い稼ぎをしようと転売ビジネスのノウハウやサポートを提供する事業者と契約したが、「ネット広告や事業者の説明のようには稼げなかった」「高額なサポート料を支払ったのに全くサポートがない」「返金保証があると言われて契約したのに、解約しても返金がない」などの相談が寄せられています。

独立行政法人国民生活センター『「転売ビジネス」で稼ぐつもりが…簡単には儲からない!-ネット広告やSNSの情報、友人からのうまい話をうのみにしないで-』より引用(最終確認日:2021年12月9日)

上記の引用にもあるとおり、数十万円という入会金と事務手数料を支払ったものの、YouTubeなどの動画が配られるだけで、細やかなサポートがほとんどないといったケースも多々あるので注意してください。改めて、「簡単に儲かる」なんてビジネスがこの世には存在しないと思ったほうが賢明な判断できると思います。

儲かるビジネスを教えることには矛盾がある

そもそも、他人に儲かるビジネスを教えることには大きな矛盾があります。なぜなら、お金を稼げるなら、自分がやればよいわけで、それを他人に教えて、わざわざライバルを増やして不利な状況を作る必要はないからです。

それにもかかわらず、他人にせどりや転売の手法を教えようとするのは、物販事業よりも情報商材を売ってコンサルティングしたほうが利益を上げやすいからだと言ってよいでしょう。

無論、物販スクールのなかにはプログラムとして充実しているものもあるはずなので、すべてが怪しいとは言えません。しかし、この世に簡単に儲かる方法があるならば、だれも苦労しないですよね。楽して稼げるなんて幻想を持ったほうが人生で失敗するリスクが高まるのではないでしょうか。

いずれにしても美味しい話には必ず裏があると思って、事実を徹底的に調べて、賢明な判断を下すことを心がけてください。

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