転売ヤーの晒し行為が危険な3つの理由|まとめサイトに注意

転売ヤーの晒し行為が危険な3つの理由|まとめサイトに注意
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近年、PS5、SWITCH(スイッチ)、ガンプラなどを買占めて、定価よりも高く販売する転売ヤーに対する反感が高まっています。たしかに、本来であれば、通常価格で購入できたはずの商品が転売事業者によって手に入らなくなるのは困りますよね。ましてや、価格が上乗せされているのですから、消費者からすれば極めて迷惑な行為に違いありません。

なかには、転売ヤーに対して制裁を加えよう個人情報を晒そうと躍起になっている人たちもいます。けれども、ネット社会で匿名だからとは言え、晒し行為は思わぬトラブルを引き起こす極めて危険なことです。

この記事では、転売ヤーの晒し行為が危険な3つの理由について解説しています。特に、まとめサイトなどを使って、転売ヤーを晒そうとしている人たちは注意してください。今、求められているのは個人制裁ではなく、店舗やECで転売ヤーの買占め行為を防止する具体策です。

本記事を読んで得られること

  • 転売ヤーの晒し行為が危険な理由がわかる。
  • 転売ヤーの買い占めを防止するための施策について考えるきっかけになる。
目次

転売ヤーの晒し行為とは?

転売ヤーの晒し行為とは、特定の商品を買い占めた転売事業者の名前、顔、住所などの個人情報をネット上に公開することを言います。

近年、転売事業者の買い占め行為によって迷惑を被った一部の消費者とネット社会で晒し行為を実行する人たちが個人的な制裁として、転売事業を営む人たちの個人情報を特定してSNSや掲示板に暴露しています。

晒し行為をはたらく人たちの立場から言えば、転売ヤーの正体を暴くことによって買い占め行為を抑止しようといったある種の正義を実行しているのかもしれません。あるいは、個人に対する攻撃に面白おかしく参加している人たちもいるでしょう。

転売ヤーの晒し行為が危険な3つの理由

けれども、転売ヤーがいくら消費者や商品の販売事業者に迷惑をかけていたとしても、社会のルールに照らし合わせたときに晒し行為は許されないものとして裁かれてしまうおそれがあります。むしろ、自らの人生を滅しかねない危険な行為であると言ってよいでしょう。その理由は大きく3つあります。

転売ヤーの晒し行為が危険な3つの理由

  • 理由1 名誉毀損などの罪に問われるおそれがある。
  • 理由2 転売ヤーから損害賠償を請求されるかもしれない。
  • 理由3 報復の対象としてトラブルに合うかもしれない。

ここでは、それぞれの理由について説明していきます。

理由1 名誉毀損などの罪に問われるおそれがある

第1に、転売ヤーに対する晒し行為は、名誉毀損などの罪に問われるおそれがあります

もし、警察が晒し行為を事件として立件したならば、ネットに転売ヤーの名誉を傷つけるような書き込みを行った人たちは、起訴されて有罪判決を受ける可能性があるわけです。

「匿名だから大丈夫」と思っている人たちもいるかもしれませんが、IPアドレスの特定や開示請求などの手続きによって、インターネットの悪質な書き込みでも本人を簡単に特定できてしまいます。

いくら転売ヤーが買い占め行為によって市場を荒らしていたとしても、自分が法を犯してしまえば裁かれてしまう危険性があるので注意してください。

理由2 転売ヤーから損害賠償を請求されるかもしれない

第2に、晒し行為が経済的損失を与えたり、プライバシーを侵害したりするような場合、転売ヤーから損害倍書を請求されるかもしれないので気をつけてください

実際、住所などを特定されて、転売に携わる人たちは過度な嫌がらせを受けた場合、彼らに金銭的余裕があれば弁護士に相談することは十分に考えられます。その結果、書き込みを行った人たちは金銭と時間を失ってしまうおそれがあります。

「いやいや、そんな面倒なことをする人は現実にはいない」と状況を自分の都合の良いように解釈するのは危険です。近年では、ネット社会の誹謗中傷に対して積極的に訴える人たちも増えつつあり、「法的に勝てる」と分かっている場合、晒し行為を抑止するために訴えを起こすのは自然なことであると思ったほうが賢明でしょう。

理由3 報復の対象になるかもしれない

第3に、晒し行為によって相手の人生を大きく狂わせた場合、報復の対象になるおそれがあります

転売事業者の多くは成り上がりです。すなわち、メインストリームで成功できなかった人たちが自分の人生を賭けて一攫千金を夢見ている人たちが非常に多い業界です。だからこそ、後がないほどのリスクを背負って事業に従事している人たちもたくさんいると考えられます。

したがって、成功の道を邪魔されたとなれば、恨みを買ってしまうのは必定です。上記で紹介したように、訴えを起こすこともできるわけですから、自分の前に立ちはだかる人たちに対しては徹底的に攻撃する可能性はあるはずです。

その過程で本名もバレてしまうので、今度は嫌がらせを受ける立場になってしまうかもしれません。もちろん、消費者を犠牲にするビジネスは批判されて当然です。しかし、批判の仕方を間違えると、自分が不幸になる結果を招きかねないので注意しましょう。

まとめサイトへの投稿は控えよう

以上のことからも、転売ヤーの個人情報が暴露されているまとめサイトなどへの投稿は控えることを推奨します。実際に、5chには「【メルカリ】悪質転売屋晒しスレ【ラクマ】」といったスレが立ち上がっていますが、転売ヤーと見られる人たちの顔写真を投稿している利用者もいます。

もちろん、転売事業者による買い占め行為で商品を購入できなかったことで怒る気持ちはよく理解できますが、手段を選ばずに制裁を加えようとした結果、自分がもっと損をする事態を招くのは決して賢い判断とは言えません。

社会のルールを守ることを前提としているからこそ、ネット社会の匿名性も守られます。時代は少しずつ変化しており、これまでは放置されていたことでも、今この瞬間からは潮目が変わってしまうこともあります。オフラインでも、オンラインでも、実名でも、匿名でも、自分の発言には責任を持たなければいけない状況になりつつあるのです。

晒すよりも転売防止対策を考えよう

今、求められているのは転売ヤーの晒し行為ではなく、市場を荒らすような買い占め行為を防止する具体的な戦略です。

みなさんのなかで、転売防止対策について興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。

ネット社会で個人を攻撃するよりも、みんなで知恵を出し合いながら有効な転売防止対策を考えたほうが安全かつ確実に買い占め行為を撲滅することに近づくはずです。これを機会に、ネット社会を活用して有効な施策をみんなで考えてみるのはいかがでしょうか。

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