メルカリを利用している人たちのなかには、せどり事業者に対して「うざい」とネガティブな印象を持っている人たちがいると聞いたことがあります。実際に、2021年11月現在、Google検索でも1ヶ月当たり約1000回ほど「メルカリ せどり うざい」というキーワードを調べられていることを踏まえると、それなりに嫌な思いをしている人たちがいるのかもしれません。
改めて、どうしてメルカリのせどりがうざいのでしょうか?
この記事では、メルカリのせどりがうざいと言われる3つの理由について解説しています。儲けることが商売だからと言って何でもしてよいわけではありません。消費者の気持ちと市場の動向を考えながら、物販事業を適切に営むことを忘れないでください。
- メルカリのせどりがうざいと言われる理由について考えるきっかけになる。
- メルカリにおける誠実なせどりのあり方
メルカリのせどりがうざいと言われる3つの理由
さて、メルカリでせどりしている人たちがうざいと言われるのは、どうしてなのでしょうか?
その理由は大きく3つあると考えられます。
メルカリのせどりがうざいと言われる3つの理由
- 理由1 少しでも安く買い付けようとしてくる。
- 理由2 もっと安く買えたことがわかると損した気持ちになる。
- 理由3 店舗で買えなかった商品が大量に出品されていてムカつく。
ここでは、それぞれの原因について考察していきます。
理由1 少しでも安く買い付けようとしてくる
第1に、少しでも安く買い付けつけようとしてくるユーザーの価格交渉に対してうざいと感じる人たちがいるようです。そのなかには、せどり事業者が紛れていることがあると考えられます。
せどりは特定の商品を異なる市場で取引することで発生する価格差を利益にするビジネスです。だからこそ、せどりの事業者は可能な限り商品の仕入れ値を下げて、高く販売することを考えているはずです。
したがって、出品者に対して価格交渉を実施した結果、数%でも買値を下げられるのであれば、利益を最大化するために連絡してくる人たちがいるのは仕方がないと言わざるを得ません。
いわゆる、値切り行為は物を売り買いする市場では当たり前のように発生します。大阪のおばちゃんが商品をやたらと値切ってくるのと同じことがネットでも起きているといった話に過ぎないわけです。
とはいえ、家にある使わないものをただ売っている人たちからすれば、販売価格を下げるコミュニケーションに対してめんどくさいと感じるのは理解できなくはありません。
ただ、物を売る以上、物を買う人とのやり取りは避けて通ることはできないので、足元を見られないように上手に交渉する術を身につける機会と前向きに捉えてみてもよいかもしれません。
理由2 もっと安く買えたことがわかると損した気持ちになる
第2に、別のECサイトではもっと安く買えたことがわかると損した気持ちになるため、メルカリでせどりをしている人たちに対してうざいと思うのかもしれません。
たしかに、メルカリで3000円で買ったものが別なサービスで1000円で売られていたとしたら、2000円を騙し取られた気分になりますよね。けれども、こればかりは消費者として商品の最安値を調べる癖をつけるしかありません。
節約上手の方たちがお店を何軒も回って一番安いものを購入するように、複数のECで同じ商品を検索して価格を調べて最安値で買えば、せどり事業者が利益を得るために上乗せされた金額の分だけ得できるでしょう。
コンビニで350円の2ℓコーラがスーパーだと250円で買えるのと同様に、購入場所が違えば価格も異なるのは日常生活ではよくあることです。すなわち、販売業者とエンドユーザーの間に第三者が関われば関わるほど、商品の定価に対してマージンが上乗せされていく仕組みになっているのです。
これを機会に、自分が欲しいものを買うときは普段、使っているECサイト以外のサービスでも商品を検索してみることをおすすめします。
理由3 店舗で買えなかった商品が大量に出品されていてムカつく
第3に、店舗で買えなかった商品がメルカリに大量に出品されていてムカつくという人たちもいます。
近年、転売ヤーによる買占め行為によって消費者に商品が届かないといった問題が発生しており、メルカリのせどりに対する「うざい」という声は被害者の悲痛な叫びであると言ってよいでしょう。たしかに、自分がリアル店舗を何軒も回って購入できなかったものがメルカリで大量に売られていたら、嫌な気持ちになるのも無理はありません。
実際、販売業者からしても転売目的の購入は悩みの種になっています。けれども、気骨のある事業者が「転売ヤー」を締め出しするためにさまざまな施策を実行しており、その一部では一定の効果をもたらしているようです。
なお、転売を防止する方法について興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
消費者にとってプラスのせどりもある
なお、メルカリのせどりが必ずしも悪いわけではありません。さすがに、買占め行為によって無理やり値段を引き上げるような行為は市場を荒らす行為として良くないのは明らかですが、「せどり=悪」ではなく、あくまでも「やり方」に問題があることを忘れてはいけません。
冷静に考えると、消費者にとってプラスのせどりがあるのは事実です。例えば、ある地域のリアル店舗でしか売っていないものがあったとして、そこまで行って購入できない人たちにとってはメルカリのようなプラットフォームで多少、定価より高くても買う価値があるはずです。
これはインターネットショッピングがもたらした可能性のひとつと言って良いでしょう。すなわち、私たちは今や、地球上のどこに住んでいても、通信環境の整った場所でPCさえあれば、お金を払って何でも買えるようになったわけです。
あとは、「消費者が商品を購入する際に納得しているか?」が重要なポイントになる気がします。
一部の転売ヤーが生み出したエンドユーザーが定価の数倍で取引しなければいけない状況には「諦め」はあっても、そこに「納得」はありません。その不満が積み重ねっていけば、商品それ自体から人々が離れていって、販売事業者にも悪影響をもたらす可能性は少なからずあるはずです。
以上のことからも、良いせどりと悪いせどりを見極めて、プラットフォームから追放するための施策を実行する必要があると言えるでしょう。
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